小さな生き物ですが、目を凝らしてじっと観察していると、昆虫も人と同じような行動をしているのを見かけて、思わず微笑んでしまうことがあります。

昆虫の身繕い

彼らの天敵は鳥やトンボなどの肉食性の昆虫類だけではないようです。ダニに寄生されたり細菌やウィルスに侵されたりと、より小さな生き物にもその身の危険にさらされています。

それらの天敵から身を守るためには、人間と同じく身体をキレイに保つことが必要になります。

その仕草が妙に人間臭くて微笑ましいのです。こんなことを感じるのは自分だけなのでしょうか?

ちょっと見てあげてくれませんか?

どうでしたか? 微笑ましさを感じていただけましたでしょうか?

この虫について

この虫は花アブの仲間でHelophilus という属に分類されています。「花アブ」と呼ばれていますが、実はアブというよりはハエに近い仲間だそうです。まあ、アブもハエも翅が一対の双翅目の仲間には違いないのですが。そう言えば、ハエもきれい好きではありますね。
残念ながら、種の名前を特定することができていません。なんたって世界中に約100万種類もの昆虫がいると言われていますので、全ての種類を特定するのは非常に難しいのです。
言い訳です。ちょと見苦しかったですね。

この花アブの仲間は、幼虫時代は水辺の浅いところ、それも落ち葉などが溜まって栄養分が豊富なところで、その栄養分を吸い込んで成長します。

成虫はその名前が示す通り、花を訪れてその蜜や花粉を食べて暮らしています。
しかし、彼らを見かけるのは花を訪れている時よりは、今回のように身繕いをしていたり、小枝の上で何かを考えながらじっと遠くを見つめている時の方が多いような気がします。単なる巡り合わせのせいでしょうか?
でも、それらの行動が妙に人間臭さを感じさせてくれて、彼らにとても親近感を抱いています。